伊那市の整体院、健康調整院 日和の池田です。
今回は、痛みやストレスがかかった時にそれを抑える、身体の便利な仕組みについて話していこうと思います。
この仕組みを知ることで、痛みや精神的な不調の根本的な改善のヒントが見えてきます。
日常生活で肩こりや腰痛などを感じていても、仕事に集中している時やスポーツをしている時などはコリや痛みを感じないという経験をしたことはないでしょうか?
私たちの身体には、痛みやストレスに抵抗できるよう、「下行抑制系」という痛みやストレスを抑制する仕組みがあります。
下行抑制系は、脳が痛みやストレスを感じた時や何かに集中している時、スポーツをしている時などに働きます。
⚫︎痛みを感じるのは脳?そのメカニズムとは
基本的に”痛み”は”脳”で感じます。
私たちの身体は、脳や脊髄(背骨)の中枢神経から枝分かれし、手先や足先まで全身に伸びている末梢神経という神経繊維の束が全身に張り巡らされています。
その末梢神経で感じた痛みや温度、触覚などの情報を脊髄(背骨)を経て、脳に送り届けます。
その情報が脳に届いた時に初めて痛みや熱さを感じることができるのです。
⚫︎痛みやストレスを抑える「下行抑制系」の仕組み
その痛みが強すぎると脳にとってストレスになるので、適切に受けるように「下行抑制系」という仕組みが働きます。
具体的には、「セロトニン」や「ノルアドレナリン」という神経伝達物質が放出されることで下行抑制系が働き、脳から脊髄へと痛みを抑制する指令が伝達されるのです。
⚫︎痛みと精神的な不調の発生源は同じ
神経伝達物質であるセロトニンやノルアドレナリンが不足すると、下行抑制系がうまく機能せず、痛みを強く感じてしまいます。
不足の影響は、痛みを強く感じてしまうだけではなく、精神的な不調にも大きく影響します。
セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれ、ストレスの緩和や幸福感をもたらす働きがあり、ノルアドレナリンはストレスに対抗できるように交感神経を活性化させる働きがあります。
精神的な不調があると痛みを感じやすく、痛みに悩んでいる方は精神的なストレスも強いことがわかっています。
「痛み」と「精神的な不調」は切っても切れない関係にあるのです。
⚫︎食事で痛みや精神的な不調を根本改善!
では、どうすればセロトニンやノルアドレナリンを増やすことができるかというと、良質なタンパク質が鍵になります。
「人間はタンパク質でできている」と言われるように、皮膚や爪、筋肉、骨、臓器、髪の毛など、すべてがタンパク質を材料として作られています。
さらに、セロトニンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質の材料としても使えわれています。
正確には、タンパク質が消化・吸収されるとアミノ酸に分解され、そのアミノ酸がセロトニンやノルアドレナリンの材料になります。
⚫︎伊那市で痛みの根本改善を目指すなら
痛みやストレスを抑える身体の仕組み「下行抑制系」は、生活習慣や栄養状態とも深く関係しています。
もちろん、すべての方に当てはまるわけではないですし、原因も様々あります。
しかし、現代の日本は食の多様性が進み、糖質と脂質が過多になり、タンパク質が不足している傾向にあります。
慢性的な痛みや不調の改善、将来的な健康を考えると、バランスの良い食事などで身体の内側から変えていく事も必要になります。
伊那市の整体院「健康調整院 日和」では、身体の構造と栄養の両面から痛みの根本改善をサポートしています。
お悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。