伊那市の整体院、健康調整院 日和の池田です。

 

今回は、自律神経や普段の生活にも関わる重要な腸内環境について話していこうと思います。

よく「食べているもので身体ができている」と言われるように、慢性痛の改善や疲労回復、免疫力を上げたりと、普段食べているもので私たちの身体の調子は左右されます。

しかし、いくら身体にいい食事やバランスのいい食事を心がけていても、それを消化・吸収する腸内環境が悪ければ意味がありません。

そこで今回は、第二の脳と呼ばれる腸内環境の重要性や仕組みについて話していきます。

 

⚫︎「第二の脳」と呼ばれる腸の働き

 

腸が「第二の脳」と呼ばれるのは、神経細胞が約１億個も存在しているからです。

数を言われてもピンとこないと思いますが、脳に次いで２番目に神経細胞が多く、さらに脳の指令がなくても消化・吸収・排泄といった働きを独自で行えるからです。

 

そして、幸せホルモンと言われるセロトニンなどの神経伝達物質の９割が腸で作られています。

身体を守る免疫機能にも腸は深く関係しており、全身にある免疫細胞の約７割が腸やその周りに集まっています。

これは、腸が食べ物や外部からの菌などに直接関わる部分であり、体を守る最前線として働いているためです。

 

さらに、「腸脳相関」という言葉があり、腸と脳は迷走神経という神経で繋がっており、相互に影響し合っています。

例えば、ストレスを感じると腹痛がおきたり、逆に腸内環境が悪化すると精神的に不安定になったりすることがあります。

これは、腸と脳が深い関わりを持っているためです。

 

⚫︎腸内を整える「腸内フローラ」とは

 

最近、テレビとかでもよく耳にする「腸内フローラ」をご存知でしょうか？

腸内には約１００兆個もの腸内細菌が生息しており、この数は体の細胞の数よりも多いとされています。

多種多様な細菌が集まっており、その様子がお花畑（フローラ）に例えられ、「腸内フローラ」と呼ばれています。

 

腸内フローラは、主に３つの役割があります。

 

１、消化・吸収を助ける

食物繊維などを分解し、栄養の吸収を助けたり、エネルギーや様々な代謝物質を生成します。

 

２、ビタミンの生成

ビタミンは、エネルギーの生成を助けたり、体の健康や神経機能を正常に働かせるために必要な栄養素の１つになります。

 

３、体に良くないものを排出

体にとって良くないものを排出し、有害な細菌の増殖を防いだり、免疫力を維持することができます。

 

腸内フローラは、食事、睡眠、ストレスなど生活習慣の影響を大きく受けます。

まずは生活習慣を見直すことが、腸内フローラを整える第一歩となります。

 

⚫︎腸内環境が”心と体”に与える影響

 

ここまでの内容は、腸内環境の重要性の一部分をお話ししてきました。

最後に腸内環境が乱れている時に、体に現れるサインについて話していきます。

 

１、便秘、下痢

わかりやすいのは、便秘や下痢といったお腹の症状として現れる可能性があります。傾向としては、男性は下痢、女性は便秘になりやすいと言われています。

 

２、肌荒れ

腸内環境が乱れることで発生した有害物質が、血流に乗って全身に回ることで、肌のターンオーバーが乱れ、肌トラブルの原因になることがあります。

 

３、免疫力の低下

腸は免疫細胞の約７割が密集しているため、腸内環境が乱れると風邪などの感染症にかかりやすくなる可能性があります。

 

４、疲労感やメンタルの不調

腸と脳は相互に影響し合っているため、腸内環境の悪化がメンタルヘルスにまで影響を及ぼします。

さらに、腸内環境は自律神経にも影響を与えるため、常に緊張状態になることでダルさがとれなかったり、眠りが浅くなり疲労感が抜けなかったりと、日常生活にも影響を与えます。

 

５、肥満や生活習慣病のリスクの増加

腸内環境の乱れは、肥満や生活習慣病にも大きな影響を与えることがわかっています。

 

⚫︎伊那市で痛みの根本改善を目指すなら

 

腸内環境の与える影響は、一部分だけにとどまらず、全身やメンタル、日常生活にまで影響を及ぼします。

いくら筋肉や関節の調整をしても、症状が改善しなかったり、通院しなくなったら同じ症状で悩んでしまう方を多く見てきていますし、お力になれず悔しい思いをしたこともあります。

お食事を始め、生活習慣の改善を強制することはできません。

ですが、ご自身の健康を守るのは、他でもないご本人しかいないのです。

当院がそのきっかけになれればと思っています。

もし、不調やダイエットなどで悩んでいるなら、ぜひ当院にご相談ください。